北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0521】やまふじぶどう園(ホーライサンワイナリー) ベリーA 新酒 2011

 

 
 このワインは富山県のお土産品として頂いたもの。富山県といえば典型的な日本海側気候の筈。そこでワインを造るとなれば、滅茶苦茶大変そうだけど、とにかくもそういうワインが創られているらしい。しかも新酒となると、はてさて。
 
 抜栓してすぐ、パッと日本酒の匂いが辺りに充満した。グラスに鼻を近づけると、麹のような匂いがして、その後からジューシーな匂いが追いかけてきた。いかにも日本ワインですねーという展開。色は、ボジョレーを連想したくなる青紫色がかった透明感のある色。なんだかヌーボーを思い出す。
 
 口に含んでみると、アタックらしきものは全然無く、スッと入ってきた。とにかく真っ直ぐに、ちょっと強い酸味とフレッシュな果実味。甘みは比較的少なめで、やや水っぽいかもしれない。酸味以外の成分は後味として残りにくく、果物的酸味が口のなかに残る。そして軽くて一本調子なワイン。
 
 …なんか、余計なところまでボジョレーヌーボーを真似しちゃっているような気が…。それとも新酒というジャンル自体がそういうものなんでしょうか。それとも日本海側気候という、降雨の多い気候ではしようがないんでしょうか。ヌーボーに相応しいフレッシュな一本なのは間違いないけど、それ+αが欲しいなぁ、と思ってしまった。