テルモ・ロドリゲス / デヘサ・ガゴ
このワイン記録では放置もいいところのスペインワイン。ただ、このテルモ・ロドリゲスという会社とは何故か縁があって、ときどき呑んでいたりもする。このワインはテンプラニージョ100%というスペイン品種な一品、果たしてどんな按配やら。
グラスに注いでみると、青色がかった濃い紫色で、光の透過性はほとんど無い。匂いはなぜかキアンティを連想するような、やわらかいスミレのような匂いに甘い風味が混じっている。
口に入れてみると、ジュワッとした甘味と存在感のあるタンニン(少しガサガサ)、コーヒー牛乳のような後味がやってきた。舌触りは概ねミルキーでツルツル、とろけるように喉を通っていく(が、タンニンがガサガサとそれに続く)。苦味は軽く、なんだかタンニンの周りにくっついているような感覚がして面白い。温度が上がったせいか、次第にタンニンも気にならなくなってきた。
ただおいしいだけじゃなく、野暮ったさの少ない、呑み心地のスルリとしたワインだった。