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北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0594】Philippe Bohrer Alsace Pinot Noir 2010

 
フィリップ・ボレール ピノ・ノワール2010
 
 世の中にはピノ・ノワールの産地がいっぱいあるけど、アルザスピノ・ノワールはあんまりまともに呑んだことがない。今回、1400円で手に入ったので、それを呑んでみることにした。このワインは透明なボトルに入っていて、ボトル越しに綺麗な赤色の液体が入っているのがみえる。直前に開けたワインがコート・ドールの一級モノだったので、色々と負けそうな予感があって惨めかもしれないと心配しつつも、でもピノ・ノワールが呑みたくて仕方がないシーズンに入っているような気分なので、強引に開けてみた。
 
 グラスに注いでみると、ボトルから連想されるとおりの朱色っぽくて鮮やかな透明赤。コート・ドールのピノ・ノワールよりもワンランク薄くて透明感のある色をしている。グラスの近くではなんだかしけたような匂いがしたけれど、鼻をつっこんで匂いをかぐと、イチゴミルク臭がして、そこに少しばかり蝋燭っぽい揮発性が伴っている。思ったよりもリッチな匂い。
 
 口にしてみると、酸っぱい果実っぽい酸っぱさがキュー!と来て、その後に軽い苦みとコク、ビシッとしたタンニンが追い掛けてきた。甘みは控えめながら、苦みと酸っぱさの間にひょっこり挟まっている。そして一口つけた後は、グラスのなかにローソク臭がぷんすかぷんすか漂っていて意外とリッチで、苦みと渋みが意外と機能しているお陰か、なんとなく口当たりに厚みがあってしっかりした飲み応えがある。もしかすると、たまたまキッチンに出ていたリーデルの大型ブルゴーニュグラスを使っているせいで匂いがリッチに感じやすくなっている…せいもあるかもしれない。どちらにしても、この価格のピノ・ノワールでここまで立派な匂い&口当たりなら満足。2000円ぐらいの村名未満ブルゴーニュに匹敵するおいしさは十分あったと思うし、新世界っぽい印象には程遠くてアルザス製と言われたら納得しそうな雰囲気のワインでよかった。呑み進めてもほとんど飽きず、最後までスレンダーな美しい味わいだった。