北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0603】Chateau des Cres Ricards Coteaux du Languedoc "Stecia" 2007

 
 コトー・デュ・ラングドック ステシア  750ml (シャトー・デ・クレ・リカール)
 
 なんか最近イタリアをほったらかしてフランスワインばかり飲んでいるような気がするけど、これは少しイタリアワインっぽい「ステシア」なんてお名前のついた混醸ワイン。地域は安くておいしいラングドックルシヨンで、シラー、グルナッシュ、カリニャンでつくられているらしい。おいしそうだ。
 
 実際に色を見てみると不透明感抜群の、血液よりも濃いようなワインレッド。匂いを確認すると、梅のような酸っぱそうなフルーツ臭がツーンと鼻に飛び込んできて、それをコーティングするようにコーヒー&シナモンな匂いがする。
 
 口をつけてみると、匂いに比べるとミルキーなコーヒー牛乳のような柔らかい風味と甘さ、それから円やかな酸味が来てタンニンがちょっと。梅&コーヒーがふんわり鼻腔にひろがって風味豊かで、人懐こく、フルーティー度もきわめて高い感じ。先日の南アフリカシラー単品に似ているけれど、こっちは専ら後半に酸っぱさがキューンと来るのに対して、南アフリカ産のあれは前半と後半に酸味が目立つところや、色合いが違っている。
 
 難癖をつけるなら、後味になると梅というより生プラムの後味の悪いところのような酸っぱさが結構キツく残るところ。でも、減点法で採点するのでない限り、十分に立派だし十分においしい。後味にタンニンが軽くまぶされる感覚も割と幸せで、値段を考えればなかなかよかった。
 
 ※翌日になると、全体的にパワーダウン&まろやかになって、森の土のような匂いがほのかに漂うようになった。二日目もなかなかのもの。