北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0613】Roger Sauvestre Savigny-Les-Beaune 2002

 
サヴィニー・レ・ボーヌ[2002]/ロジェール・ソーヴェストル
 
 今日の夕食は、紅ズワイガニとトマトのパスタ、シーザーサラダ、鯖の丸焼き。この軽めのメニューに、サヴィニ村名を開けてみることにした。村名とはいえ、2002年は今までに外れた経験が無いような気がするので、おいしいといいなと思いながらの開栓。
 
 まず、コルクを抜いてみると、コルクの裏側の色素沈着が部分的で、なにか赤ワインの結晶のような粉が所々についているけれども、コルク全体はほのかなピンク色に染まっている程度でちょっと不吉。じゃあコルクが新しいかというとそうでもなく、微妙に古そうなコルクなので「このワインは真横に置かれていない期間が長かったのかもしれない」とか思った。
 
 グラスに注いでみると、色は透明感はありつつも赤茶色暗い感じの色。サヴィニ・レ・ボーヌってこんなに暗くて茶色かったっけ?というような。匂いのほうは、びっくりするほどのアルコール臭&揮発臭とこってりとしたチョコレート臭、その後ろからイチゴ系の甘そうなやつで、合算するともの凄いパワフルな感じ。
  
 ところが口に入れてみると、入り口はなだらか&なめらか。コーヒーを思わせる風味と、コーヒーとはちょっと違うタイプの苦み、それから甘酸っぱさと鰹だしっぽさ。少し苦みと酸味が「くどい」かもしれず、コクはあるんだけど「しつこいなぁ」と感じなくもない。まずくはないし、香りは素晴らしいんだけど、この「しつこいなぁ」が気になる。しかも呑み進めていくと、微妙に焼き玉葱っぽいような・汗っぽいような風味が気になりはじめ、あいかわらず酸味が変な具合に主張していてくつろぎきれない。2002年産ブルゴーニュ赤ではたぶんはじめてのハズレ、という印象。ヴィンテージとクラスの割に値段が安めなのも、これなら仕方ないかなぁ。もとがダメなワインでないとしたら、傷んでいたのかな?