北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0615】Camille Villard Santenay 1er Cru 2009

 
Camille Villard Santenay 1er Cru 2009
 
 このワインログでは「コート・ドール産の一級と特級のワインは[コート・ドール上級]というタグを付ける」ということにしている。で、こいつはサントネーの一級で、1800円ぐらいだったもの。昔、ヴォルネの2000円以下の一級をこちらに分類したこともあるので、このワインも一応上級ってことで分類しましょうということにした。このワインより高価でおいしい村名ワインもたくさんあるだろうけれど、こういうのは値段で区切るよりはカテゴリで区切ったほうがいいのかな……とか思いながらいざ開栓。
 
 まず、色をチェック。なんだこれ!透明感はあるけれども物凄く濃くて、青みがかっている。そして匂い――どちらかというと南ヨーロッパ産の赤ワインにありそうな、線香っぽい匂いとコーヒーな匂いがもうもうと立ち込めてくる。いい匂いだけど、なんか予想していたのとは方向性が違うというか……これって本当にピノ・ノワールなの?というイメージ。
 
 で、口に入れてみると、これまた凄いタンニンとしっかりとした苦味、そして少し土っぽいかもしれないがっしりとした甘味&果実味が来た。これは美味い!美味いんだけど、これってグルナッシュとかシラーとかそっち方面の美味さなんじゃないの?と思っちゃうような。もともと自分がコート・ドールのなかでも薄口エリアばかり呑んでいるせいかもしれないけれど、ピノ・ノワールがこんなにごっついワインになるとは思っていなかった。これってサントネーという土地の力?それとも2009年という歳の力?コート・ド・ニュイのごついワインをたくさん飲んでいる人の感想を読んでみたいとか思った。
 
 ※二日目はもう少し柔らかい風味になったけど、酸味はあんまり感じず。この酸味欠落っぷりってなんなんだろう?おいしいけど不思議。