北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0628】Maison Charlotte Meursault Premier Cru Les Cras 2008

 

 
 今日の夕食はスパゲティナポリタン。で、この軽いメニューには軽そうなワインが合うだろうと思って、それっぽい品を選んでみた。このワインは2480円というブルゴーニュ一級としてはかなり安い値段で売られていたもの。しかも「ムルソーの赤」という、あまり呑む機会のなさそうな代物。レ・クラという一級畑は、ムルソーの赤とはいうものの(同じくムルソーの一角で名前の紛らわしい)ヴォルネサントノの近くにあるらしいので、分類的には、ヴォルネサントノの親戚筋みたいなワインなのかな、と思いつつの開栓。
 
 グラスに注いでみると、おおっとびっくりするほどの薄い色あい、先日のコノ・スルのリゼルヴァとかサントネー一級とかとは全く違った、薄い朱色の液体が出てきた!ヴォルネっぽいといえばヴォルネっぽいかもしれない。匂いは、ちょっと弱いながらもトーンの高い成分を伴ったチョコムース&イチゴババロア臭でとてもおいしそう。ローソクのニュアンスもある。
 
 味は、薄めのさくらんぼ風味がふんわり、えらく野性味のある味がして後に酸っぱさとタンニンがじゅわーっと後を引く。けれどもとてもぴちぴちしていて、ローソクっぽさを伴っているお陰で、小粒&水っぽいけれどもなかなか立派な風采。ただ、スパゲティナポリタンとの相性は絶望的で、ナポリタンの甘さのために、このワインが「酸っぱ苦くて水っぽい飲み物」という印象が強まってしまう。なので続きはナポリタンを食べて終わって口をゆすいでから呑むことにした。この後は割と楽しめた。
 
 ※翌日もまずまずおいしかったけど、小粒感は否めないかも。