北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0629】Farnese Trebbiano d'Abruzzo 2010

 
ファルネーゼ トレッビアーノ・ダブルッツォ

 最近、色々と立て込んで多忙感があって、インターネットもあまりやれない状態。こんなときに濃いワインや凝ったワインが呑みたいとは思えないので、何も考えなくてもよさそうなやつを呑もうと思ってこれにした。トレッビアーノといえばイタリア安白ワインの最下級というか、ペラペラで毒にも薬にもならない品種というイメージがあるけど、果たしてこいつはいかに。
 
 色を見ると、思ったよりは黄金色に近い色合いの白ワイン。もっと透明な感じかと思っていた。匂いはほとんど無臭に近い。口をつけてみると、なんとも柔らかい出だしと、後味にあまり喜ばしいとは思えないような酸味が続く*1。軽さの面ではソアーヴェに近いけれども、旨いソアーヴェには後味にこういううるさい酸味が残らない。とにかくも、安イタリア白ワインの王道をいくような展開で、箸にも棒にもかからないような。こういうワインが今夜は呑みたかったんだけど、世間的には、このワインに1000円は高すぎる、と判断されるんだろうなとは思った。

*1:「こいつはトレッビアーノだから」というバイアスがかかっているせいかもしれないけれど