北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0642】Mastroberardino Taurasi "Radici" 1999

 
マストロベラルディーノ タウラージ・ラディチ・リゼルヴ
 
 最後にチーズクリームパスタと一緒に出てきたのは、南イタリアはカンパーニャ州の有名メーカー・マストロベラルディーノの赤。「ラディチ」とは「根源」という意味らしく、なんともイタリアワイン的中二病感覚が愛らしくもある。
 
 色を見ると、赤レンガ色のような濃くて不透明な赤ワイン色をしている。匂いをかぐと、スミレのような匂いというよりも、もう少し現物の花の匂いに近いような、かなり刺激的で突き刺さるような匂いがする。
 
 口に入れてみると、柔らかいスミレの香りがぶわぁっと広がって、これがイタリアクオリティ?とか思う。酸味は感じるけれども思ったよりはきつくない。暫くたつとチョコのような甘い匂いやアルコール臭さが漂ってきて大物感が漂ってきた。スミレ&現物の花っぽい匂いはますます強く、それに加えて柔らかい土っぽい匂いがミックスされるようになってきた。なんだかパワフルなワインなんだけど、そのくせ「重い」とはさほど感じない。立て続けにワインを呑んだ後にも関わらず、スイスイと飲めてしまう、不思議でおいしい重量級ワインだった。