北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0660】Domaine Jaffelin Pere et Fils Pernand-Vergelesses "Clos de Bully" 2005

 
ドメーヌ・ジャフラン ペルナン・ヴェルジュレス
 ※リンク先はヴィンテージが異なります

 今日は十五夜。毎年、十五夜には良いワインを飲むことになっているけど、今年は台風で気圧が低いせいか、あまりごついワインを呑む気になれない。気がついたら、呑みやすそうで、なおかつそこそこいけていそうなブルゴーニュワインを選んでいた。知らないメーカーの、村名格なペルナン・ヴェルジュレス。
 
 まず色をチェック。オレンジ色がかった、朱色っぽくて透明感のある赤色で、いかにもブルゴーニュらしい感じ。青紫っぽさは全く無い。匂いをかぐと、前回のペルナン・ヴェルジュレス一級に相通じるところのある、揮発性の低そうな、そういう甘いチョコとイチゴの香りがほっこりとグラスに籠もっている。
 
 でも、口に入れてみると全く別。いくらか酸味が先行したような味わいで甘さはそれほど強くなく、鰹だしのような、歳取ったブルゴーニュ赤っぽい風味が先行して、果実味は後から少しだけ来る。酸味の質は、くどかったり鋭かったりせず、やんわりとしたタイプで、後味的に、まるっと消えていくような感じ。後半になってくると、ローソクみたいな匂いが漂ってきて、果実味が膨らんでちょっと頑張ってきた。おお、最後の力を振り絞っているようでgood!
 
 これは今のうちに呑んでおいて正解なワインだったのかもしれない。「早く呑まないとダメになっちゃうよー」みたいな雰囲気だった。