北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0667】Domaines Leflaive Macon-Verze 2010

 
マコン・ヴェルゼ[2010]ルフレーヴ
 
 今日はちょっとした仕事が片付いて疲れた感じの日。こんな日には、疲れの取れそうな、酸っぱいワインがいいと思ってこいつを選んでみることにした。メーカーはブルゴーニュ白としては名門のドメーヌ・ルブレーヴ。でも、品はマコン村のものなので、豊かさよりもさっぱり感優先だといいなと期待しての抜栓。
 
 立派なコルクを抜いてグラスに注ぐと、青緑色の、コート・ドール系の白ワインを連想することのなさそうな色あい。匂いも酸っぱそうな花畑っぽい匂いがするだけで、たぶらかすような蜂蜜臭は香ってこない。
 
 で、口に入れてみると、爽やかな酸味がブワッと来た。とにかくクリアーで涼しげな酸っぱさで、ミネラルというより潤いがしっかりしていて、ブラインドだったらピノ・グリって答えてるかも。匂いの面でも、なんだか草原とかハーブを連想させるところがあって、同社のピュリニ村名2003の時とはまったく雰囲気が違う。蜂蜜臭も、呑み進めた頃に仄かに香ってくる程度で、けれどもそれがまた上品だったりする。これは、同社の上級ラインとは狙っている方向性がそもそも違うんだろう。この作り手なら、このワインをもっと樽っぽく&蜂蜜っぽく味付けることは幾らでも可能に違いないけれど、それをやらないってことは、つまりそういうことなんでしょう、と理解することにした。しかしこれがまた、疲れた身体には抜群に心地よく、マコン選んで大正解。
 
 ※二日目も、フレッシュでみずみずしくて端正な、疲れをとっぱらってくれるような白ワインであり続けた。やっぱりこれはこれでいいんじゃないか。蜂蜜と樽ばっかりなシャルドネなんて新世界に行けばいくらでもあるんだから、こういうキリッとしていて清純なタイプ特化もいいような気がした。