北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0671】Nicolas Rossignol Bourgogne Pinot Noir 2008

 
[2008] ブルゴーニュ ピノ・ノワール 750ml (ニコラ・ロシニョール)
 
 今日は、あまり深く考えてワインが飲みたくない。けれども新規のワインを開けたら、どんなに安ワインでも身構えて“鑑賞”してしまいそうなので、好きなメーカーのベーシック品をもう一回呑むことにした。こいつを以前呑んだ時には、とてもおいしく幸せだった。
 
 色を見ると、ちょっと小豆色がかったようなところのある、透明感あふれるいかにもピノ・ノワールな感じの色。あまり暗くなくて明るめの感じ。匂いをかぐと、今回は意外なことに、質の良いボジョレーに感じるような、砂糖でコーティングされたチェリーのようなキュートな匂いが漂ってくる。これだけだとガメイですかとか答えてしまいそう。前回の印象とはなんだか違う感じ。
 
 でも、呑んでみれば納得。口に含むと、キューとした、鋭くて綺麗な酸味がしっかりと来てその次に甘みや軽いタンニンが来る感じ。意外と余韻も残っている。ところが獣っぽい風味が混じっているというより、「歯磨きしていない人の口臭のような匂い」というか、なんだか風味がキツくて呑んでいて心地良いとは思えない。なんだこりゃー!ラクがしたくて選んだのに!がっかりしてしまって、半分も呑まないうちにギブアップ。明日はどうなっちゃうんだろう。
 
 ※二日目、たぶん品質劣化品なんだろうと諦め気分で呑んだら、あの気色悪い「歯磨きしていない人の口臭のような匂い」が殆どなくなって、澄み切った、軽い酸味の優しいワインに大変身!なんだこれ!こっちは初回に呑んだ時にかなり近いと思う。ボトルによるコンディションの差なのかな?少しだけ劣化していたボトルだったのかな?半分以上残っていたおかげで、今日はおいしいひとときを楽しんだ。