北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0675】Vigna Villae Greco di Tufo 2010

ヴィニャ・ヴィラエ・グレコ・ディ・トゥフォ 2010
 
 最近、疲れている日が多くて自然と「気楽」そうなワインを選んでしまいがち。今日のこれも、イタリア白なら大丈夫だろうみたいな感覚で選んでしまった。
 
 色を観ると、それほど特徴の無い白ワイン色だけれども、少し麦わらっぽいというか、赤に近いスペクトル成分が紛れ込んでいる度合いが強いようには見える。で、匂いをかぐと、シャブリもかくやというような、米糠のような匂いと軽い蜂蜜の匂い、そして花畑のような澄んだ匂いが混じっていてなかなか面白そうな雰囲気。いつぞやのシャブリに似ていて、それよりもっと面白そうな予感を感じさせるような。
 
 口に入れると、強烈な、ものすごい酸味がクワァ!っと鎌首をもたげて襲いかかってくるような。そしてど派手な鉱質もあのときのシャブリに似ている。後味にも酸味がジジジ…と残っていて、かなりの暴れん坊。いかにもカンパーニャ州の土着白ワインらしい感じ。ただ、ナッツとかアーモンドとか、ああいう感じの風味が感じられない。とはいえ、中盤になって猛烈な青林檎の風味、それこそ一部のシャンパーニュが宿しているような猛烈な青林檎がやってくるあたりは、グレコ・ディ・トゥーフォの面目躍如というか、なるほどという感じはする。この品種のワインにしては安いけれども、その眷属なんだというのは確かに感じられて、気がつくとホッとしながら飲み進めていた。酸の弱いやつは勿論、酸が強いやつは強いやつなりに気楽に飲める安イタリアワインらしい感じ。
 
 ※二日目も大体同じだったけれども僅かに風味が弱くなったような。