北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0697】Astrale Vino Rosso d'Italia (N.V.)

 

 
 http://ameblo.jp/eahh/entry-11383833683.html
 
 このワイン、嫁さんがジャケ買いしてきた980円のイタリアワイン。派手なボトルにイタリアらしいラベルで綺麗なんだけど、よくよく見ると、イタリア産ということしか情報が無い。ヴィンテージも不明、品種も不明という素性の知れないボトルだった。
 
 色を見ると、青紫色で不透明。なんとなく若くて黒々とした感じ。ぱっと見た印象はモンテプルチャーノ・ダブルッツォみたいな。匂いをかいでみると、ほのかに線香っぽい匂いがするうえザラメ糖のような甘い匂いが混じっている。意外とほっこりした匂い。
 
 口をつけてみると、線香っぽい香りがキュッと鼻を突き抜けていった後、甘味がコポーと口に広がった。果実味は新鮮で、タンニンはあまりうるさくなくおとなしいほう。酸味はあるけれどもきつくなくて、先日のモンテプルチャーノ系より全体的に人懐こい。馴染んでくるとコーヒーのような風味も漂ってくる。
 
 素性の知れないワインなんて呑んでもしようがないと思いきや、品種を想像するのはけっこう楽しい(もちろん、余計なものも混ぜているかもしれないけれども)。南イタリアの元気のある品種(ネグロ・アマーロとかプリミティーボとか)、メルロー、モンテプルチャーノ・ダブルッツォとか、色々連想して愉しんだ。鑑賞はともかく飲み物としてのレベルは高いのでは。
 
 ※二日目になったら、酸味が少し強まって果実味が強調されるようになった。ちょっと墨汁っぽい感じがする。決してまずくない。