北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0736】Nicolas Rossignol Volnay Fremiet 2003

 
[2009] ヴォルネー 1級畑 フレミエ
 ※リンク先はヴィンテージが異なります。
 
 今日は小さなワイン会。一本目は気合い入れていきましょう!ということで気楽に呑めそうで、それでいてそれなり優雅&複雑&果実味のしっかりしてそうなやつを……と思って思案した挙げ句、またもヴォルネ一級に到達した。いつものメーカーの2003年なので、これはけっこう人なつこいんじゃないかと期待しての抜栓。
 
 まず、色合いはそれほど薄くない、ヴォルネにしては元気で青紫がかった色、なかなか若そうな雰囲気で登場。匂いをかぐと、ジャムのような甘い匂いと共に、木を切り倒した直後のような精気のある匂いがローソク臭と共に立ち上がってきて凄く楽しみな展開。
 
 口をつけてみると、まさに匂いのまんま、ジャムと精気がワーッと来て、口当たりは軽やか、タンニンは控えめ。ところが呑み進めていくとタンニンが大きくなって、ヴォルネにしては骨格が意外なほどくっきり。ヴォルネってこんなに輪郭がくっきりしているものだったっけ?驚きの展開。そうこうしているうちに、梅のような強い風味・漢方薬(ハッカクが入っている?)のようなオリエンタルな風味が顕れてきて、果実味はますます精強。なんだかヴォルネにしては異様に力強く、風味はもちろん素晴らしい感じ。ものすごく優れた一本だった。驚きだ!