北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0753】Philippe Leclerc Bourgogne les Bons Batons 2009

 
[2009] Bourgogne Les Bons Batons 375ML - Philippe LECLERC
 
 いつもいつも、ブルゴーニュ地区はコート・ドールの南部ワインばかり買ってしまって、北部のワインを買ってない……。今回は、そんないつものパターンを破って、ジュヴレ・シャンベルタンが本拠地らしきメーカーの平赤ワインと対峙してみることにした。それにしても、このボトルの絵が格好いい。嫁さんはこの絵を見て「ダ・ヴィンチが500人広場の後ろに描いたって言われているやつじゃないか」と言って、実際調べてみると、「アンギアーリの戦い」という絵だとか。とても平格ブルゴーニュには見えない……。
 
 さて、色をまずチェック。小豆色というか、ほんの少し不透明さを伴っているような気がしなくもないピノ・ノワール色。想像していたよりは黒っぽく無いというか、暗くない。もうちょっと暗いのかと思っていた。匂いをかぐと、これまた小豆を煮たような、少し野暮ったくて甘そうな匂いがする。あと、なぜかシンナーを連想するような揮発臭があって、なんとも不思議な感じ。
 
 口をつけてみると、シンナーというよりニスのような香りとジャムのような濃い味、そしてそれらを取り囲むようなしっとりとしたタンニン。ジャムとは言っても意外と涼やか、「甘ったるい」というよりは「甘いけれどもシャンとしている」というような。凜々しいイメージをうけるのは、ワインボトルのデザインによるバイアスかもしれない。そして呑み進めていくと、タンニンのがっしりとした外枠が非常にカッチリ感じられるように。これはいいメーカーを覚えた!そしてコート・ドール北部のワインを見直したいと思った!けれども、北部のワインって南部のワインよりも一回り高価なので、なかなか手が出ない。うーん、悩ましいところではある。