北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0756】Domaine Marquis d'Angerville Volnay Fremiet 2010 (ハーフボトル)

  
マルキ・ダンジェルヴィーユ ヴォルネィ・プルミエ・クリュ”フレミエ”[2010]
 
 こいつは、昨日呑んだフレミエ2009と同じ店舗で同時購入したフレミエの2010。以前に2008年も開けているので、これで一応三年分の飲み比べ。

 まず、色合いから。ゆうべの2009に比べてはっきり青みがかっていて、もの凄く若そうな感じ。黒っぽさは控えめで、かなり薄い色彩に見える。匂いを比較してみると、2009に比べてチョコレートっぽさが当社比30%減という感じで削げ落ちていて、梅の酸っぱさがリードしているような。
 
 口に入れてみると、うおう、酸味先行!呑み心地は梅というより酸っぱい系ベリー、水っぽくはないけれども軽めで、チョコレートのような洋菓子っぽい印象は伴わない。なにより、この時点では木の枝を切り取ったような精気が乏しくて、2008と比べてもちょっとがっかりというか、なんだかフツーのブルゴーニュ赤という印象。これが、ヴォルネ一級の代表格・ダンジェルヴィーユのワインとはあんまり思えないような。まずくはないけれど、2008、2009に比べると凄味に相当するものが乏しくて、値段に見合っているとはあんまり思えない。
 
 「2010の一級を2013年に開けるのが悪い」と言われたらそれまでかもしれないけれども、現時点では2010年のヴォルネはちょっと心配?……とか悪口を言っているうちに、やっぱり精気がギューと強くなってきて、2008に近い顔つきになってきた。うーん、最後の最後には面白くなってきちゃうのか、でも、おいしさで言えば2009が一番、精気の強さは2008のほうが上だった。