北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0773】Nicolas Rossignol Volnay Fremiet 2009

 
ニコラ・ロシニョール フレミエ 2009
 
 在庫調整の関係で、平日にブルゴーニュの一級を呑むことになってしまった。でもおいしいにきまっているからいいや。エイヤ!
 
 色は、少し青みがかっていて、思ったよりも透明度が高くない。ダンジェルヴィーユさんちの2009のほうがクリアだったような。匂いは、蜜蝋のようなツーンとしたやつと、チョコレートのようなかなり甘い匂いがボコボコと沸いてくるような。とても甘そう。
 
 口に入れてみると、じつに充実したテイスト。とても濃厚でタンニンが意外なほどしっかりしている。ヴォルネでこんなにタンニンを感じたのは初めてだと思う。2009のダンジェルヴィーユ・フレミエもそうだったけど、すごくしっかりした飲み物になっている。甘みは予想通りしっかりしていて、それでいて酸味はちょっと意識すればしっかり感じられる。でも、抜栓する時期が早すぎたような。2003に比べて明らかに未完成、ものすごく若いものを空けてしまったような気がする。さすがに今回は大失敗っぽい。
 
 ※二日目はさらに甘い甘い匂いが漂ってくる。こういう方向性のワインになるのか!反面、呑み心地としては甘みが減退して酸味が出張ってきたような気がする。タンニンは意外なほど煩い。でも、今日は毎回フレミエで体験できるような、木の枝を引き千切ったような精気がこみ上げてきて、飲み応えはかなりある。やっぱり呑むには早かったってことかな。まだ一本あるので、5年ほど寝かして呑んでみよう。