クラレンドル・ルージュ(バイ・シャトー・オー・ブリオン)
※リンク先はヴィンテージが異なります
このワイン、リンク先によれば、シャトー・オー・ブリオンが絡んでいるとか何とか書いてあるけれども、店舗では900円ぐらいの価格で売られていて、しかも在庫特売セールで手に入れたので780円に値下がりしていた。無印ボルドーとはいえ、ご大層なメーカーの名前をぶら下げていて、しかも2005年となればある程度は期待してもいいかなと思いながらの抜栓。
グラスによそってみると、赤茶色の強い不透明なワインレッド。匂いは……あまりわからない。面白くなさそう。口に入れてみると、血のしたたるような果実味はあるけれども甘さがあんまり感じられず、酸味はかなり強い。牛肉と一緒にいただくと、煙突風味が口から鼻に抜け、タンニンがしっかりしているところはしっかりしている。改めてワイングラスをみると、たぷたぷしていて粘性も高そう。ある部分ではとてもボルドー赤ワインらしいけれども、愛想がよろしくないというか、堅物の大男を連想するような。
もしかして、もっと若いうちに呑んでしまえばよかったのかな?と首をかしげていたら、甘味はともかく果実味はしっかりしてきて少し打ち解けてきた。煮豆っぽさも。ちょっと頑張っているのかもしれない。時間が経つほど風味は豊かになっていて、堅物なりに打ち解けてきた感が。享楽的なワインではないけれど、展開にはなるほどと思わせるものがあって、飽きさせないつくり。なんだ、いいやつじゃん。