北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0789】Anselmi San Vincenzo 2011

 
アンセルミ/サン・ヴィンチェンツォ[2013]
 
 なんか疲れたので、ソアーヴェ系のワインが欲しくなったのでこれを。まあまあ信頼しているアンセルミ社の格安ワイン、1450円でのゲット。ユーロが高くなってきたせいか、イタリアワインはじりじりと値を上げてきているので、こんな価格で買えるのは今ぐらいまでかもしれない。
 
 色は、新鮮な白ワイン色をしていて、それなりに黄色っぽい。まあ普通な感じ。匂いは、ビワのような甘さとウリ科の匂い(樽ですか?)、そして夏みかんや八朔のような酸っぱそうな酸味がかなり強く漂ってくる。
 
 口に入れてみると、やはりアタックはすごく軽くて、フワフワとした感じ。プリンスメロンのような甘さと青臭さがやや出張っているけれども、呑みなれてくると「まろやか夏みかん」といったなで肩の酸味と甘みになり、後味は軽め。樽っぽく感じるけれども、ネットで調べると、こいつはステンレスタンク発酵らしく、樽っていうのは勘違い。とにかく軽いワインで、さりとて存在感を喪失してしまうような薄さでもなく、後味はすいすいしている。飲み慣れてくると、ナッツのような風味がよぎるのは、嬉しいような、ソアーヴェらしくないような。ほんわりした雰囲気が身上のソアーヴェらしさは喪っていないけれども、なんだかよくわかんない風味だった。
 
 ※二日目になると、水仙のような香りが全面に出てきて、匂いは前日より険しくなった。味は少し酸味寄りながら、軽快な感じは喪わない。このへんはそこらの安白ワインとは挙動が微妙に違う。元が軽いくせにペラペラにはなっていかなかった。