北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0828】Avignonesi Vino Nobile di Montepulciano 2008

ヴィーノ・ノービレ・ディ・モンテプルチアーノ2008
 
 夜も更けてきて、そろそろ肉でも食べましょうかという時間になって、どれにしようか思案して選んだのはこれ。このメーカーは知っているけれど、ヴィーノ・ノービレ・ディ・モンテプルチアーノを開けるのは今回が初めて。なんとなくコストパフォーマンスが悪そうに見えるので敬遠してきた&これ以上トスカーナのワインの狙い所を広げてもしんどいだけと思っていたけれども、出てきちゃったからには謹んで対峙。
 
 色はちょっと赤茶けた感じのする不透明で黒ずんだ液体、2008だけど結構熟成できているようにみえる。匂いはとても立派、ザラメ入りのチョコレートみたいな匂いが強くて、揮発性の高い匂い、それと干したイチジクとか干しぶどうとかジャムとか、あのへんを連想させる匂いが結構いろいろとやってくる。イタリアワインにありがちなスミレっぽさはこいつからは殆ど感じられない。
 
 味はというと、思ったよりは呑みやすく、タンニンはしっかりしているけれども「しっとりしたタンニン」というか、きつくなくて味にうまくくっついてきてくれている。酸味がとてもしっかりしたワインながら、果実味がしっかりしているからそんなに「うるさく」はないし、タンニンとの統合性は高くてうまくいっている。だいぶ酔っ払った状態で呑んだにも関わらず、とてもよくまとまっていて、匂いも豊かで、意外なほど呑みやすかった。実はこのワイン、相当良くできているのでは?