北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0866】Luigi Righetti Amarone della Valpolicella 2008

 
アマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラ・クラシコ [2011] ルイジ・リゲッティ
 
 今日は夕食の後にゆっくりとワインを呑みたい気分。こういう時には、食事ぬきでも十分に楽しめるようなやつがベストと思い、アマローネを開けてみることにした。いつも安くてニコニコクオリティな、ルイジ・リゲッティのもの。
 
 開けてグラスに注いでみると、とにかくカシスのように黒っぽい、それでいて透明感を伴ったやつがやってきた。匂いをかぐと、強いアルコールの風味とジャムを煮詰めたような甘くて暗い果実の匂い、それと線香のようなやつがもうもうとたちこめてくる。
 
 口に入れると、まろやかなアタックにじんわりとした甘み、アマローネ(イタリア語で「苦い」)という割には苦くなく、タンニンもしっとりした感じ。アルコールや果実味の強さのせいで大柄と感じるけれど、男性的というより女性的な、なで肩な感じ。ところが、呑み進めていくにつれて充実感というか、ごつくて力強い雰囲気になってきて、ハッカクやマジックインキを思わせるような匂いが混入してきた。あいかわらず楽しくて充実したワイン体験、これで3000円台は安い!