北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0869】Tenuta di Ghizzano Il Ghizzano 2010

 
イル ギッツァーノ 2011
 
 こいつは透明度はあるけれども結構黒っぽい色をしていて、べっとりしている。匂いは濃いジャムみたいな匂いとちょっと線香っぽくて煙たいフレーバー、それと、なんというかトマトペーストか血をイメージさせるようなごつい成分が含まれている。
 
 口をつけてみると、とても柔らかな口当たりで、やっぱりトマトっぽさを含んでいて、果実味はあるけれどもちょっと野菜じみている。そうすると口のなかに血のような、鉄のような、なんとも濃い成分がこみあげてもくる。タンニンはしっかりしているけれども攻撃的ではなく、渋みは軽め。これはもう、食べ物と一緒にやらないと嘘だと思ってパスタの残りと一緒にやると、コッテリしっかりしていてとても幸せ、イタリアワインらしい美味さだと思った。
 
 ※二日目は酸味が強くなって幾らか軽くなってしまった。初日のほうが楽しかった。