北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0875】Cantina Bolzano St.Magdalener Classico Huck Am Bach 2011

 
カンティーナ・ボルツァーノ サンタ・マッダレーナ クラッシコ・フック・アン・バッハ
 
 このワインはアルトアディジェ州のワインメーカーで何度か選んだことのある、サンタ・マッダレーナのやつ。ただ、このワインはえらく安くて「フック・アン・バッハ」とラベルがあって、品種も何も全く分からない。せっかくなので、どういう品種なのか事前にどこまで推定できるのか、やってみるみることにした。
 
 さて、グラスに注いでみると、まるでピノノワールみたいな、淡くて透明感のあるワインレッド。粘性度はまずまず。匂いをかいでみると、まるでチリあたりのピノ・ノワールみたいな、果実とジャムと木樽とアルコールがまじりあったような匂いがする。
 
 口に入れると、非常に淡い口当たりで、木の香りと安物サクランボのような甘酸っぱい味、タンニンはほとんど感じられず、苦みはしっかりしているけれども酸味はちょっと弱い。そして水っぽい感じで、少しワインを冷やしたほうがおいしそうな第一印象。少し冷やした頃には、コーヒーみたいな風味を伴い、コクが感じられるようにもなってきた。
 
 これって、ピノ・ノワール?それとも得体の知れない土着品種?でも、北の地方のピノ・ノワールにしては、コーヒーくさくて、品が足りず、だらしなくて水っぽく、なんだかイタリアチックなので、これは得体の知れない土着品種とみた!で、googleで調べてみると、「スキアーヴァ種90%、ラグレイン種10%」とある。当たった!やっぱりよくわかんない土着品種だった!このスキアーヴァって品種は今回が初めてだけど、このメーカーでこの感じなら、たいしたことがなさそうだ。同じメーカーのラグレインに比べると、価格にふさわしい、チョイ役っぽいワイン。今日の夕食は鶏肉とチーズのドリアだったので、これがかえってちょうど良くて、ほっこりと楽しめた。
 
 ※二日目はサクランボ味の目立つ爽やかな呑み心地。おいしかった!