北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0880】はすみふぁーむ&ワイナリー 信州の甲州 ナイアガラ・ドライ2012

ナイアガラ・ドライ はすみふぁーむ&ワイナリー
 
 他の方が持ってきて下さった日本産ワインもいただくことに。日本産ワインでナイアガラというと、甘口を連想するけれど、こいつは辛口とのこと。果たしてその味はいかに?
 
 匂いはまさにマスカットの匂い。モスカート・ダスティやアスティのような生姜っぽさはないけれど、バタ臭さもなく、結構雑味のない匂い。懸念していた、輸入グレープジュースのような生臭さは殆どなくて、澄み切った甘い匂いを出しているのは偉いと思った。
 
 で、口にしてみると、これまた臭みが少ない!食用葡萄のワインって、生臭い体験ばかりしたような気がするけれど、こいつは全然そういう臭さがなくて、澄んでいる。辛口とはいえ、アルザスの白ワインの一部ぐらいの甘みはあって、ワインの苦手な女性でも案外呑めそう。典型的な辛口白ワインの方面ではないけれど、「アルザスやイタリアの少し甘い系ピノ・グリ(ージョ)」あたりをいろいろアレンジしたらこういう風になるんじゃないかと思わせるような、なんともかんとも不思議な。さきに開けたシャンパーニュとは方向性が全然違うワインなので、ニッチの棲み分けが起こったのも良かったのかも。