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北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0911】Meo Camuzet Fixin 2010

 
メオ・カミュゼ・フレール・エ・スール フィサン [2010]
 
 今日は第一ワイン置き場に置かれている数本の赤ワインのなかから、適当な一本を、ラベルもボトルもみないでランダムに一本選んでもらって、どこまで見当がつけられるかやってみることに。ちなみに第一ワイン置き場には、キアンティクラシコ系2本と、ブルゴーニュのピノ・ノワールが2本置いてあったと思う……。
 
 で、現物。見た目はちょっと青さを帯びた若々しい系のワインの色で、とても暗く、透明感はあるけれども黒っぽい。グラスを透かしてみた感じでは、透け具合はかなりのもの。ピノはピノでも、コート・ド・ニュイのワイン――そういえばドメーヌ・モームのコート・ド・ニュイ2009があったっけ――を連想した。
 
 ところが匂いを嗅いでみると、なんと「バニラの匂いがする」。なぜバニラ?!下品ではない程度にバニラが匂い立ち、とてもいい気分になる。ブルゴーニュ赤ってバニラっぽかったっけ?自宅にバニラ臭いキアンティ・クラシコがあるかと問われると「たぶん無い」ような気がするけれど、ここまでバニラ臭いと、国際系かぶれのキアンティ・クラシコかもしれない、という疑問が湧く……。
 
 もうちょっとクンクンと匂いをかいでみると、甘酸っぱい、ベリー系の匂いが立ち込めてくる。うん?やっぱりブルゴーニュかな?呑んでみると、これが確信にかわって、愛らしくて適度な甘みを含んだベリーの爽やかさが口のなかに炸裂した。タンニンは軽めで、リキッドはするするしていて引っかかりどころやザラザラしたところも無い。軽々としているけれど存在感は結構しっかり。それにしても、こんなにバニラ臭くて甘くておいしくてしっかりしたブルゴーニュ赤なんて自宅にあったっけ?
 
 ……と思って開けてびっくり、メオ・カミュゼのフィサンでした!こんなワインいつ買ったんだろう?!完全に失念していた銘柄でびっくり、なるほど、これならバニラ臭くてもおかしくないといえばおかしくないのかもしれない。2010というと、なんだか酸っぱそうなイメージが湧くけれど、こいつは軽いけれども非常に飲み応えがあって、バニラの香りとベリーの甘さがしっかりしていて呑み心地がすごくいい。なんだ、このメーカーのフィサンって、こんなに寛いだワインなんだ……と思っていたら、だんだん飲み応えのパワーが強まってきて、大柄なテイストに。コーヒーのような風味や少し煙たいような雰囲気まで出てきて、思った以上に伸びてきた。なるほど、これは結構うまいこと出来ているというか、値段に見合ったクオリティというか、文句なし。へたな一級よりもよほど地に足がついていて、そのくせおもてなし精神もしっかりしていていい品だ。コート・ド・ニュイだからって敬遠するって手は無いなと思った。