北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0934】Mouton Cadet Bordeaux 2010

 
ムートン カデ ルージュ
 
 今日は焼き豚をおつまみにしながら夜の一服ワイン。これに合わせるは、久しぶりのボルドー、メーカーはシャトー・ムートン・ロートシルト系列のムートン・カデ。さておいしいんでしょうか。
 
 まず色チェック。久しぶりのボルドー系だけあって、不透明で暗い色合いと感じる。あまり青紫系ではなく、それなり赤い色をしている。匂いは、埃っぽさを初手から帯びた、ちょっと小豆っぽい連想をするような葡萄臭、やや籠もっている。
 
 口に入れてみると、インクっぽい味というか、埃っぽさが口のなかに炸裂、タンニンは少しザラッとしているけれど刺々しくはなく、あくまでまろやか。苦みが後味にじんわりと来て、相対的に甘みは少なめ、酸味も柔らか。ただ、酸味が乏しいわけではなく、後味にしっとり酸味が残るところはあって、苦みも相まって、「甘みとはちきれそうな果実味を期待している人には残念なワイン」風。でも、たぶんそのお陰か、そんなに重いとは感じず、結構上品なところでまとまってはいる。さすがに変化は乏しいけれど、これはこれでひとつの飲み物、とは思った。