北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0986】Farnese Montepulciano d'Abruzzo "Casale Vecchio" 2012

 
「カサーレ・ヴェッキオ」
 
 いつも安心、ファルネーゼの定番。モンテプルチャーノ・ダブルッツォのワンランク上のバージョン、カサーレ・ヴェッキオ。数年ぶりにこのワインと対面してみることにした。
 
 見た目は、なんとなく粘りのあるような、やや不透明感を伴った濃い赤紫色で、匂いはチョコレート主体、そこにアルコール臭と線香臭さ、少しだけお汁粉みたいな匂いも。
 
 口に入れてみると、滑らかな口当たりでイチゴミルクみたいな柔らかい甘さ。渋みはかなり軽いけれど、苦みをしっかり伴っている。その後ろにしっかりした酸味と果実味が控えているけど、口当たりの人なつこさのほうが先だって、あまり目立つ風でもない。でも、三十分以上してくると、輪郭のくっきりした、とにかく新鮮と感じられる果実味がせり上がってきて、ますます居心地の良い、愛想の良いワインになってきた。普通においしいんじゃないでしょうか。
 
 ※二日目は、最初から愛想の良いモードで、やはりイチゴミルクみたいにコーティングされたような滑らかさを伴っている。とにかく飲み心地が優先されている感じがする。