北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0991】Vie di Romans Piere Sauvignon 2011

 
ピエーレ・ソーヴィニヨン[2011](白)ヴィエ・ディ・ロマンス
 
 今日の夕食は、わりと精進料理に近い根菜中心のもの。じゃあワインはどうしようかと思い、思いっきり薄いものを選ぶか濃いものを選ぶか迷った挙げ句、メインとしてワインを迎えることにした。モノは、フリウリ・ヴェネチア=ジューリア州の信頼できる(でも値段も少し高めな)ヴィエ・ディ・ロマンス社のソーヴィニオンブラン。
 
 色はまあ普通の白ワイン色で、どうということはない。でも、匂いは決定的に違っていて、辣韮〜草のような匂いに、未熟なメロンのような凄い匂いがする。ソーヴィニオン・ブランにありがちな匂いながら、邪悪な猫のおしっこ臭には届かない。でも、ちょっと癖が強すぎる、この価格帯にしては乱暴な第一印象。
 
 口にいれてみると、匂いそのままのエキスがぶわっと来て、爽やかな酸味と軽い苦みを伴ったスースーするワインがやってきた。草のような匂いのせいか、ハッカというよりハーブのような匂いがする。直近のワインのなかで近いのは、以前のシュナン・ブラン、ただしあれはこれほど酸味は強くなかったし、このワインにはみかん水っぽい雰囲気は伴っていない。そして途中から、圧倒的に酸っぱい匂いとカルシウムイオンめいた匂いがばーっと来て、迫力を伴っている。ただ、あまり好きになれそうにない雰囲気&ちょっと癖が強すぎるため、極楽天国とはいかなかった。
 
  ※二日目になっても、強い香り、時々ブワっと吹き上がるカルシウムじみた酸っぱ味などは健在。好みなわけでもないけれど、奮戦しているというのは伝わってきた。