北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1003】Fontodi Chianti Classico 2008

 
フォントディ  キャンティ・クラシコ [2009]
 ※リンク先はヴィンテージが異なります
 
 今日の夕食は、牛肉をたっぷり使ったラグーなパスタ。これに合わせるならキアンティ・クラシコでしょうと思い、定番・フォントディの品をあけてみた。前回2006はあまりすぐれなかったけれど、三年後のヴィンテージの今回は、復活なるか。
 
 まず、グラスに注いだ色は、少し赤茶けた色合いの、少し不透明さを帯びた赤ワイン。注ぎ終わった後に、水面にパチパチパチっと弾けるようにみえるあの感じがあって、茶色系ではあっても、えらく新鮮そうな外観をしている。匂いを確かめると、スミレっぽいイタリア系の匂いにくわえて、お汁粉というか、小豆を煮たようなほっこりとした匂いが漂ってきて、いかにもキアンティ・クラシコらしい感じがする。
 
 口をつけてみると、口当たりはなめらかで、やはり煮豆のような旨味と甘さがほっこりと漂ってくる。そのあとから、スミレっぽい風味と線香っぽい香りが余韻となって残る。酸味も、後になってから口のなかに効いてくるほうで、口にワインが入った瞬間は、とてもマイルドな飲み心地。今回はとても上物を飲んでいるっぽい。とにかく美味くてバランスが良い。
 
 ※二日目は、もうちょっと輪郭がクッキリして、きっぱりとしたワインになった。少し酸が勝っているかもしれないけれど、集中力は二日目のほうが上と感じる。