北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1013】Moris Farms Morellino di Scansano "Vendemmia" 2011

 
モリス・ファームス モレッリーノ・ディ・スカンサーノ
 
 ※リンク先はヴィンテージが異なります
 
 まず、色を確認。かなり濃くて黒っぽく、ちょっとだけ青みを帯びたような赤ワイン色。匂いはすごく梅系線香っぽいやつがツーンと来て、慣れてくるとキアンティみたいな柔らかい甘い匂い+スミレっぽい匂いがふんわりと追いかけてきた。少しザラメ糖を予感させるようなきつい甘さも。
 
 口に入れると、怒涛の酸味と果実味、なんか絞りたてといわんばかりのジューシーな飲み口、それで「フルボディ」という言葉がよく似合う濃厚路線、まるで新世界のワインのようにがっつりとしている。タンニンや渋みが無いわけではないけれど、果実味の強烈さに押されてあまり目立たない滑り出し。まずくはないけれど、「これ」といったはっきりとした特徴はわからない。キアンティ(スミレ)とブルネッロ(チェリージャム系)と新世界っぽさの兼ね合い、と言えば良く聞こえるけれど、このワインの場合は、それが長所として現れ出てくる感じが、あんまりはっきりしないと感じられた。