北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1050】Caldora Chardonnay Terre di Chieti 2011

 
カルドーラ カルドーラ シャルドネ
 ※リンク先はヴィンテージが異なります
 
 今日は残暑の気配が漂っていて、いまひとつ赤ワインをあける気にならず、白ワインを選択。これはアブルッツォ州でつくられたシャルドネ。イタリア土着品種王国な土地の国際品種……というのもなんだけど、値段は安いし、たぶんシャルドネとはいっても新世界ほどコテコテの造りではなかろう、と推測して選んでみた。
 
 匂いはあまりはっきりせず、けれどもほんのりと植物系の威勢の良い匂いが漂っている。色は、ちょっと濃い目の白ワイン色。この価格帯のシャルドネで色が薄いのは期待度大。
 
 口に含むと、意外と酸っぱさ先行で、気持ちの良い、後々まで残る酸がやってくる。結構いい酸だぞこれ?!炭酸っぽいフレーバーこそ伴っているけれども、樽を意識させるような鬱陶しさはなく、シャルドネとしては細身。でも、そのスレンダーな感じがまさに期待どおり、狙い通りでうれしい限り。
 
 シャルドネって、ふくよかなタイプが欲しい時に細いタイプが当たるとがっかりするし、細くて酸っぱいタイプが欲しい時にふくよかなタイプが当たるとがっかりするけれど、期待とテイストが釣り合うとうれしいものですね。慣れてくると、植物系の匂いが強く漂ってきて、なかなか楽しげだった。値段を考えれば上等な、スレンダー系シャルドネ。イタリアでつくられた国際品種系ワインも、あまり毛嫌いせずに飲んでみようかな、とかちょっと思った。