北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1053】Parra Fimenex La Mancha Verdejo 2012

 
パラ・ヒメネス ベルデホ フリザンテ オーガニック
 
 微発砲ワインの本場といえばイタリアだけど、こいつはなぜかスペイン製のもの。価格は安くて800円ちょい、でもって品種がベルデホって書いてあったので、ベルデホなら買ってみてもいいかなと思ってトライした。
 
 黄色っぽいボトルに入ったワインを注いでみると、色はほのかな黄金色、微発砲とはいうけれども、滾々と泡が湧いてきてとても微発砲にはみえない感じ。香りはあまり感じないほう。
 
 で、口をつけてみると、ちょっと水っぽさを伴った、風変りな酸っぱいワイン。もちろん白のスパークリングワインなんてみんな酸味があるものだけど、こいつは泡がモコモコしてるというか、上顎と舌の間を泡につつまれた液体が通り過ぎていくような感じがする。でもって甘味は、柑橘類に例えるなら、すだちのようにさっぱりしていて、泡加減もあわさってつかもうとするとすり抜けていくような、独特な(「物足りない」と言いたくなるような)脱力感がある。
 
 なるほど、微発砲かどうかは置いといて、こいつの泡加減はなんか普通じゃないし、ワインのなかでは缶チューハイに近いテイストだと思う。コップに入れて「ワイン風味の缶チューハイです」って言われたらまんまと信じてしまいそうな感じ。なんだろう、軽いワインは好きだけど、こいつは軽いというより「薄い」に近かったのかもしれない。