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北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1084】Domaine Santa Duc Gigondas 2010

 
ドメーヌ・サンタ・デュック・ジゴンダス 2010
 
 フランス・ローヌ地方のワインはノーマーク地帯、今回開けるジゴンダスも初めての対戦。ラベルをみるとアルコール度数はなんと15.5%、グルナッシュやらシラーやら色々まぜてつくられたワイン。
 
 グラスに注いでみると、黒ずんだ赤ワイン色ながら、光に透かすと煉瓦色っぽさを帯びていて、光の透過性が全然無いほどメチャクチャな濃さってわけでもない。で、香りは、もの凄く濃いアルコール臭と甘いイチゴジャムの匂い、ビターチョコレートとマジックの匂いが混じり合っていて、スミレも香ってくる。コーヒーが連想されることも。色んな匂いが混じって感じられる!期待度大。
 
 抜栓直後の試し呑み。このワインログではしばしば「コクがある」という表現を使うけれども、こいつはまさにその権化、まったりとした口当たりで、酸味や果実味を覆うように、ある種のまったり感、濃いコーヒーのエッセンス・しっとりとしたタンニン・そんな感じのものが喉を通り過ぎていく。後味は酸味よりも少し苦い感じのものが残る。単体でも腹が膨らみそうな「フルボディのなかのフルボディ」、そんな風に言いたくなるほど実体が感じられるけれども、意外にも、そんなに重く感じられない。タンニンの嫌いな人、フルボディのワインが嫌いな人にはアウトな代物ながら、そういったものに抵抗が無ければ実にハッピー、これはとてもいけている。
 
 そして時間が経つごとに、果実味と甘みがうっとりと開いてきてウットリとした雰囲気を帯びてきた。自分にとっての既知のワインで言えば、イタリアヴェネト州のアマローネに近いような。苦み、甘み、複雑な香りが織りなす一大エンターテイメント。うーん、これは呑まず嫌いだったのかもしれない。3000円台前半でこの出来はちょっと信じられない。びっくりした。
 
 ※翌日も殆ど同じ出来。少し甘味が落ちて酸味が増えたかもしれないけれども、誤差の範囲。大変美味い。