北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1090】Willy Gisselbrecht Sylvaner Vin d'Alsace 2012

 
ヴィリー・ギッセルブレヒト元詰・AOCアルザス・シルヴァーナー
 
 今日の夕食はアジフライやお味噌汁やチーズ揚げ。なにより今日はとても疲れているので、軽い白ワインを頂いてみることにした。シルヴァーネルは正直全く好きではないんだけど、アルザスの地元品種、たまには呑んであげなきゃと思い、疲弊度の高い今日に抜栓。
 
 まず、色。かなり緑色がかっていて新鮮そう。それほど濃くないけれども、白ワインのカラーとしては間違いなく緑色がかっている。匂いを確かめると、ほんのりとした花の匂い、それから瓜-メロン系のニュアンスを伴っている。
 
 口にしてみると、実に柔らかくて潤いのある味がやってきた。香りに相応しい、ちょっとメロンっぽさを伴った、酸味のそれほど強く無い大らかな味わい。ちょっと滲んだ水彩画を連想させて、うーん、これはよくできているんじゃないか。既知のワインで一番近いのは、例えばピエロパンのソアーヴェクラシコで、このワインをどうやって識別すればいいのかとても難しそう。
 
 呑み進めると、枇杷みたいなあっさりした甘みと、苦みを帯びた酸味が知覚されるようになり、これはソアーヴェ系には……無いと言えるのかなぁ?ますますもって識別が難しそうだ。ただ、そのうちもの凄く植物っぽい香りが強まる瞬間があって、これは独特。安いワインながら、存分に楽しませてくれた。
 
 ※二日目、時間を置いて開けてみると米ぬか臭がまずやってきたけど、すぐ消えた。ものすごい植物っぽい香りはやはり健在で、全体的に淡いワインながら、芯はしっかりしていると感じる。二日目にパワーダウンがあまりみられなかった点も含めて、優れたワインだと感じた。シルヴァネールという品種を、もうちょっと見直してみよう。そして(高級系)ソアーヴェクラシコに匹敵するかどうか試してみようと思った。