北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1092】Poggio le Volpi Salice Salentino 2010

 
サリーチェ サレンティーノ ロッソ リゼルヴァ 2010 ポッジョ レ ヴォルピ
 
 このワインは、南イタリアでは結構よく見かける大手・ポッジョ・レ・ヴォルピのワイン。サリチェ・サレンティーノは、確かプーリア州の安ワインだったと思うけれども、あんまり外れた記憶が無い。で、このボトルも安く手に入ったんだけど、こいつの特徴はヴィンテージが2010年であること。この手のワインは、新しいヴィンテージのものばかり引きがちなので、相対的に古いこいつはおいしいとうれしいかな、と思っての抜栓。
 
 色は、やや不透明感を伴った普通の赤ワイン色で、青紫っぽさやオレンジ色っぽさといった偏りは殆ど感じない。匂いを確かめると、まず梅酒っぽい匂いがプワーンと来て、そこからプルーン、お線香へと転じていく。あんまり一般受けしそうな香りでもなければ、イタリア丸出しっぽい香りでもなく、国際品種っぽさともかけ離れている。
 
 口をつけてみると、コーヒーっぽさを帯びた苦みと、そこそこの渋みがふんわりとやってくる。酸味はあるけれども主役ではなくアシスト役という感じで、渋みとコーヒーっぽさの合間からにじみ出るようなジャムっぽい甘さを楽しむほうが大きいような。舌の上に、コーヒー+甘酸っぱい余韻がじんわりと残って、これがなかなかいけている。500mlほど呑んで、残りはパスタ製造に回した。