北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1109】Gulfi Carjcanti 2011

 
グルフィ カリカンティ[2011]
 
 このワインは、遠い昔に呑んで以来、ずっと呑んでいなかったシチリア土着品種のもの。シチリア土着品種系のなかでは敷居が高く、現在は3000円超ぐらいで売られていて、しかもこのグルフィ以外はあまり販売していない。今日の夕食がシーフード系で寿司までおまけについてきているので、これに付き添わせることを前提に。
 
 まず見た目。レモン色をしていて濃いほうかもしれないけれども、特徴的なものではない。香りを確かめると、ほんのり蜜の香りが漂うところに、酸っぱそうな花畑系の香りが切り込んでくる。ちょっと米糠を想像させるところもあって、シャルドネ?とか一瞬疑うところも。おいしそうだけど、あんまり土着品種っぽくはない。
 
 口に入れてみると、うおー酸っぱい!ものすごく酸っぱい!口をすぼめたくなるような、レモン系の激しい酸味で目が醒める!もの凄く鉱質風味が強く、ときに大理石を、ときに石灰石を連想させる石っぽさが強烈。河原の石を思わせることもある。鉱質風味が非常に強いワインながら、シャブリとはやっぱり色々と違うような気がする。ヴェルメンティーノ種ほどではないけれども、苦みがよぎることも。費用対高価の点で優れているかどうかはともかくとして、これはこれで面白いワインだった。カンパーニャ州の白ワイン達の多くよりはきめが細かいとも。
 
 ※二日目もそんなに印象は変わらないけれども、初日のほうが河原の石っぽさが強かったような気がする。