北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1130】Comtes Lafon Volnay Santenots du Milieu 2001

 
ヴォルネイ・サントノ・デュ・ミリュー[2011]コント・ラフォン
 ※リンク先はヴィンテージが異なります
 
 続いて出てきたのは……白ワインの作り手として超有名なコント・ラフォンが手がけるヴォルネ(サントノ)一級。うちのヴォルネ貯蔵エリアに是非ともお迎えしたい一本だけど、どうしたものかと思って迷っていたところに、これが来たからとても楽しみ。
 
 見た目は、ブルゴーニュの赤としてはそれなり黒っぽい感じ。透明感はしっかりある。香りを確かめると……うわぁ、凄い!煮豆のようなやつ、ただしいつもこのワインログで書いているキアンティ・クラシコにありがちなお汁粉系の香りとは全然違って、ものすごく高貴な煮豆(妙な比喩だ!)だ!甘く、果実味もしっかりしているけれども、この高貴な煮豆臭がとにかく素晴らしい。
 
 で、口をつけてみると……「美味い!」これだ!これこそ俺が欲しかったブルゴーニュ赤ワイン!最高だ!全然重くなくて、甘酸っぱくて、果実味があるけれどもフレッシュ過ぎて出張るほどでもなくバッチリ中庸。煮豆の香りの隙間から、時々土っぽさがこぼれ落ちて来るし、良いヴォルネ一級でしばしば感じる植物エキスほとばしるオーガニックっぽさ(生きている木の枝を引き千切った時のあれ)も帯びている。コロコロと表情が変わるけれども、一貫して美しく楽しく美味い!これより「凄い」ブルゴーニュ赤には幾度も出会ったけれども、ここまで「美味い」ブルゴーニュ赤はあんまり記憶に無い。若々しさも適度にあるし。
 
 「ワインの王」「ワインの女王」ってほどじゃなさそうだけど「ワインのプリンセス」ぐらいは名乗っていいんじゃないかと思うほどの幸せ。購入決定。