北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1136】Etienne Sauzet Puligny-Montrachet Les Folatieres 2007

 
[2010] Puligny-Montrachet 1er Cru Les Folatieres - Etienne Sauze
 ※リンク先はヴィンテージが異なります
 
 こいつは2007年につくられたブルゴーニュ白の一級なので、我が家の我慢力&ワイン貯蔵力だったらそろそろ呑んでしまってもいいんじゃないかと思って抜栓してみた。
 
 見た目は、ちょっと逝ってるんじゃないか不安になるほどの黄金色、すごくキラキラしていて色合いも濃い。香りは好印象。干しアンズっぽい熟成した系統の香りがはじめから目立っている。その後にやってくるのは、蜜蝋のような香り。なんとも美味そうだ。
 
 口をつけてみると……驚くほど酸味が溌剌としていて目が醒めるよう。それでいて、こってりとした成分と、まごううかたなき無き甘み、それとナッツっぽい風味がはっきり感じられる。少しばかりアンズっぽいところもあって、歳を取った感じは否めないけれども、酸味の清々しさのお陰で背筋がピシッとしている。鉱質風味もかなり強くて、これもワインを引き締めていると思う。それでいて甘みとコクと鉱質でボリュームもしっかりしている。ハイレベルなバランスファイター。
 
 でもって、時間が経過すると、力点が強烈な蜂蜜に移ったり、ミネラルに移ったりして忙しい。酸味がきりりとしていて、だれる気配が無い。ときとしてトリュフの香りがよぎるあたりは、相当頑張っていると感じる。いいんじゃないでしょうか。