北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1138】Calera Central Coast Chardonnay "Cuvee V" 2012

 
【正規品】カレラ セントラルコースト シャルドネ[2012]
 
 今日と明日にかけて、確実においしい思いが出来る手堅いワインを開けたいと思って、こいつを選んでみた。
 
 色は、輝く金色色でカリフォルニアのこの価格帯のシャルドネらしい感じ。ところが香りが不思議というか意外で、米糠っぽいシャブリみたいなやつが優勢。あまり蜂蜜風味が感じられず、まして、蜂蜜クッキーにはほど遠い。こいつ酸っぱそうだぞ?
 
 で、口に入れるとまさに香りの予想どおり、かなり酸味が利いた内容。呑み進めるにつれて蜂蜜っぽさ+クッキーっぽさが漂ってくるけれども、あくまで酸っぱ味が優勢で、タプタプした膨らみはあるにしても引き締まった印象。これらの総合として、ブルゴーニュのちょっと良い平格白か、村名格の白ワインぐらいのシュパッとしたワインのような印象になって、あんまり新世界らしくない印象。じゃあおいしくないかと言ったらそんなことはなくて、前回よりは酸っぱいところでバランスがとれているような。カルシウムイオンめいた鉱質も今回はしっかり感じられる。ボトルコンディションの差もあろうけど、もしかしたら温度の問題もあるのかも(前回はずっと暖かい時期に呑んだので)。
 
 ※翌日の具合は、まずふくよかなボリュームから入ってきた。バランス絶品、つべこべ難癖をつけようと思ってもどうにもならない。初日よりは酸味と甘みの統合性が高いような気がする。満足できるものだった。