北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1146】Gagnard Delagrange Volnay Champans 2009

 
[2009] ヴォルネイ プルミエ・クリュ "シャンパン"(ガニャール・ドラグランジュ)

 
 疲れてはいるけれども美味いワインに包まれたい、そんな気分の時によく選んでしまうヴォルネ。こいつは2009年の品なので、逝っちゃっていない限り大丈夫でしょう。
 
 グラスに注ぐと、あまり古くなっていなさそうな、むしろ少し青いんじゃないかと思えるようなピノ・ノワール色。少し暗い色合いだけど、滅茶苦茶濃いってわけじゃない。香りをチェックすると、甘酸っぱさとチョコ系の香りがするけれども、そんなにすごい感じではなく、掌で少し温めてもあまり変化が無い。ワインが「だんまり」しているようにみえる。
 
 口に運んでみると、意外なほど酸っぱい?!すごくニュニュっとした感じで口当たりはミルキーだけど、随分とあっさりとした甘味で、とにかく乳製品めいた感じが強い。最近飲んだワインだと、ルーマニア産のピノ・ノワールが一番近いかもしれない。まずくはないんだけど、これってヴォルネの一級、それも2009なの?と首をかしげるところはある。
 
 ところが、どうやらワインが眠っていたらしく、次第に若々しい果実味が強くなり、まるでザラメでも使って補強したんじゃないかっていうような凄い甘みを帯びるようになってきた。でもって、先日のコント・ラフォンのヴォルネ(サントノ)一級ほどじゃないけれども香木っぽさも幾らか感じられる。おおー、凄いパワーだ。値段に十分見合った内容だったと思う。