北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1150】Chateau Ligondras Margaux 2003

 
[2003] シャトー リゴンドラス
 
 最後の肉料理に合わせるワインとしてレコメンドされたのは、このワインと、やけにでかいボトルに入ったやけに高いプリミティーボ、ぎょっとするほど値段が安いバルバレスコ、チリ産のマルベック。マルベックには苦手意識があって、プリミティーボはもう少しお手頃だったら……な感じで、バルバレスコが唯一地雷っぽかったので、消去法でこのワインを選ぶことに。
 
 まず見た目。不透明感の強いワインで、煉瓦色にこんがり熟成している感がある。香りのほうは、コーヒーとチョコみたいなやつが来た後、「生臭さを消したイカスミ」みたいな、いつも墨汁とかに喩えたがるフレーバーが変形したような感じを受けた。味のほうは、やや酸味が勝ってしまっていて、ちょっとお歳な印象は拭えない。果実味もあるし、熟成した(ブルジュワ級よりちょっと下ぐらいの)ボルドーワインにありそうな土とも泥ともつかない感じもあるけれども、快楽の塊、というわけにはいかない。ちなみにボルドーの十歳以上のワインにしては、ちょっとアルコールが強いと感じられた。酸味が勝っているとはいえ、まずまず落ち着いた感じのワインだった。