北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1163】Pipoli Aglianico del Vulture 2012

 
アリアニコ デル ヴルトゥレDOC・アリアニコ・バジリカータ州
 
 今日の夕食後、おつまみ的にベーコンの野菜炒めがちょっと残ったので、それをあてにして何かワインを選ぼうかなと思って選んだのはこれ。まず、色合いは暗い暗い茶色がかったワインレッドながら、なにげに透明感があって、ワイングラスの底まで見通せるような感じ。濃いけれども濁っているタイプではなかった。香りを確かめると、イタリアっぽいスミレっぽい香り+甘そうなイチゴチョコ臭に、梅系線香のような揮発性の高そうな香りが鼻にスッと入ってくる。後者と前者が時々二層構造みたく匂ってくることも。
 
 口をつけてみると、第一印象は「苦酸っぱい」。アタックがまず苦い。その後に酸味がじわーっと広がってきて、果実味の甘みが実感されるのは三番目。酸味はコーヒーっぽさを帯びていて、後味にマーガリンめいたコクがある。この「苦酸っぱいコーヒー+バター系のコク」はイタリア南部の赤ワインには結構ありがちな展開だったような気がして過去ログを調べてみると、やっぱり似たような感触だったみたい。野菜炒めにはもちろん付き合ってくれた。
 
 ※二日目。酸味がもう少し強くなって、イタリアっぽいスミレの香りも相まって少しモンテプルチャーノ・ダブルッツォぽい要素に変わった。で、こちらのほうがコーヒー&バターがきつくなくて飲みやすい。二日目のほうが好み。