北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1165】La Pousse d'Or Volnay 1er Cru En Caillerets 2009

 
プルミエ クリュ・ピノ ノワール・コート ド ボーヌ・ヴォルネイ
 ※リンク先はヴィンテージが異なります
 
 今日は気合いを入れて、ヴォルネの一級を頂くことに。
 
 まず見た目は、濃すぎず薄すぎない中庸なピノ・ノワール色。光に照らしてみる限り、少し茶色がかっているような印象は受ける。香りを確かめると、甘い方面よりカシスの果実っぽい(そしてあまり甘さを想像しない)香りのほうが優勢、それでもチョコレートのような甘いやつが底のほうから這い上がってくるようなところもある。梅系の線香のようなトーンの高い成分も混じっている。
 
 口をつけてみると、タンニンがふっさりとやって来たけれども、すごく甘酸っぱい!タンニンふさふさに加えて、ややミルキーな口当たりも。甘酸っぱさの余韻は長く、意外と苦みも付随している。←こうやって書き出してみると滅裂なんだけど、実際の飲み心地はまとまっていて、飲み応えがしっかりしている。タンニンや苦みの感じから察するに、ちゃんと熟成させるともっともっと美味いのかもしれない。
 
 時間が経つと、鉄のような趣も伴ってきて「なんだか硬い感じに」ワインが尖ってきたけれども、魅力無制限に迫ってくる感じでは無い。どことなくくぐもった印象も否めなかった。早すぎましたかね。
 
 ※二日目。森の下草のような香りを伴うようになり、呑み心地はますます尖った方向へ。甘酸っぱさと充実感とタンニンふさふさのバランスはやっぱり良好。絢爛、なワインではないけれども二日目のほうが断然よさげ。