北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1173】Domaine Chevalier Ladoix 2012

 
ドメーヌ・シュヴァリエ ラドワ
 
 最近、ブルゴーニュの平格ワインの値上がりが著しくて、欲しいメーカーの欲しい安物がぜんぜん安物ではなくなってなかなか呑めなくなってしまった。で、こいつはそんな中で相対的にあまり値上がりしていない、マイナーなエリアのワイン。2012年は、大手の平格を呑む限り、あまり良くないのでは……という気がするけど、こうやって呑めるだけでも今はありがたいような。
 
 色は、あまり高くないブルゴーニュとしてはいかにもありそうな、透明感にあふれ、少し朱色がかったワインレッド。香りを確かめると……梅と新鮮サクランボを足してジャムにでもしたような、すがすがしくも蠱惑的な香りでグラスがみたされている。雨上がりの森の土みたいな、とても良いエッセンスも混じっている。
 
 口に入れてみると、香りに相応しい精気と甘みが炸裂!すっごく酸っぱいけど甘くて、ちょっとチョコレートリキュールも混ぜてでもあるかのような。タンニンがなかなか豊富で、ふっさ、ふっさ、としている。その方面が少しキメが粗いとは感じるけれども、森の土のような精気がみなぎっていて、とにかくも旨い。
 
 ※二日目は、少し酸味が勝っているけれども、森の下草みたいな風味はますます豊かに。こいつはお買い得な一本だった。