北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1189】Scilio Valle Galfina Etna Bianco 2012

 
エトナ・ビアンコ・ヴァッレ・ガルフィーナ
 
 まず、色合いは予想を裏切ってもの凄く黄色い!見た目だけだと、どこかのムルソーもかくやという黄金色をしていて、火山地帯のイタリア白ワインがこんな色をしていると悪くなっているんじゃないかと勘ぐりたくなる。で、香りのほうはイタリア南部白ワインにありそうな石灰や炭酸っぽい香りは控えめで、それより(これまたムルソー的な)蜂蜜クッキー臭のほうが漂ってくる。なにこの造り?
 
 で、口をつけてみると、すごくメロンっぽい&木っぽい……うげぇ、これ、もしかして樽使いまくり?木フレーバーつけまくり?そういう強い風味の後ろ側から、おずおずと酸味とグレープフルーツみたいな果実味が来るんだけど、とにかくくどくて呑みにくい。購入先をチェックすると、「ステンレスタンク発酵」「カリカンテ95%、カタラット5%」とあるから、もっと酸味の強い爽やかなワインを連想しそうなものだけど、とにかく木っぽくてクドクドしていて爽やかさが足りない。これ、もしかして木の枝や葡萄の種をたくさん混ぜちゃっているのかな?同じカリカンテ種でつくられたグルフィの品に比べると、品質の差は歴然。価格差があるからしようがないとはいえ、こっちはちょっと引っかかるなー。
 
 もしかしたら温度が高すぎるのかもと思い、ここから積極的にワインを冷やしていくことにした。冷やせばまぁ……呑めないこともない。けれども今度は妙に水っぽいと感じたりする。くどさは減ったけれども、これもこれでちょっとなぁ。今日のぶんは最後までいまひとつだった。
 
 ※翌日。やっぱりクドいなー。これはいただけない。このワインは2000円を上回っているけれども、それにしては納得できるポイントが見つからず。なんだかいまいちだった。こういうのが出ると、次にエトナビアンコにリトライするのが恐くなってしまう。ちなみにリンク先は購入店舗ではありません。