北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1193】Chateau Roumieu Lacoste 2011 (ハーフサイズ)

 
シャトー・ルーミュー・ラコスト
 ※リンク先はヴィンテージが異なります
 
 とにかくワインが美味いのでもうちょっと欲張りたい気もするけれども、お金もきついし身体にも悪そうなので、このソーテルヌでフィニッシュにすることにした。
 
 見た目はほんのり山吹色をしていて、まずまず普通な様子。香りを確かめると、カスタードプリンのようなお約束の香りがする。マスターが言うには「ニスやセメダインの香りがしないところが、こいつのいいところ」とのことで、確かにその手の揮発臭は乏しい。 
 で、口に入れてみると、最初はカスタードだけど、口のなかで七色に変化して、後味には意外と酸も残っていて呑みやすい。この七色の変化、決してオリエンタル&香辛料に寄っているわけではないし、くどいトロピカルフルーツみたいなものともちょっと違うけれども、とにかく数秒間に目まぐるしく風味が変化して、孔雀の羽や玉虫の羽のよう。それでいて押しつけがましくない。今回のワインのなかでは一番のすぐれもの、たいへん満足できるものだった。