北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1198】Kante Vino da Tavola Bianco "Extro" (N.V.)

 
カンテ エクストロ[NV]
 
 このワインは、わけのわからない作り方でつくられているテーブルワイン規格のもので今回が二回目。今回はずっとボトルを立てておいたので、抜栓前は瓶がとても透き通っていた。で、「呑む前によく振ってお飲みください」という注意書きがあるので思いっきり振ってみると、物凄い量の澱がブワッと舞い上がってすっかり不透明になった。

 見た目は、ものすごく濁った白ワイン色をしていて、医療っぽい表現をするなら「細菌感染症を伴ったおしっこみたいな濁り方」。前回に比べるとオレンジ色っぽさは弱く、かわりに濁りが強いと感じる。香りのほうは、かなり冷えた状態にもかかわらず、白桃みたいな香りとビックルやヤクルトみたいな香りがかなり漂ってくる。それと蜜蝋。
 
 ためしに口に運んでみると……一口目は、「苦み」と「渋み」にびっくりした。先日のラディコンに似た渋みと、マスカットの皮を噛みしめた時に出てくるような苦みが感じられる。それからビワや白桃みたいな甘味が強い。ウォッカを口のなかに含んだ時に似たような、モワッとしたアルコール風味とキツさを伴っているような感覚も受ける。これは「つっかかってくる」ような白ワインだ!
 
 ちょっときついと感じながら飲み進めると、ビワや白桃が強まって、苦みや渋みは相対的に少なめに。果実味の太いワインになっていった。困るなあ、気持ち良いじゃないですか、こういうの。前回よりも濃くて力強いワインとしていただきました。