北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1199】Domaine Meo-Camuzet Nuits-Saint-Georges 2011

 
ドメーヌ・メオ・カミュゼ ニュイ・サンジョルジュ
 
 今日は、「三本のなで肩赤ワインボトルのなかから一本をブラインドで抜栓してもらってあててみる」を久しぶりにやってみることにした。今日の三本は
 
 1.ルイジ・リゲッティのアマローネ2009
 2.ガニャール・ドラグランジュのヴォルネ、一級畑クロ・デ・ザングル2011
 3.メオ・カミュゼの村名格ニュイサンジョルジュ2011
 
 で、グラスに入れていただいたワインは、やや青みがかった紫色をしていて透明感抜群、運ばれてくる段階から梅&チョコの香りがプンプンと漂ってきてただならぬ雰囲気。これはアマローネっていうよりも若いブルゴーニュでしょう。ただ、そういう目でしげしげと眺めてみると、ちょっと暗い感じのする液体が、ヴォルネ側なのか、ニュイ・サンジョルジュ側なのかよくわからない。「暗い色」といえばニュイサンジョルジュなんだろうけど、ヴォルネの一級でも意外と暗いことがある。この時点でバニラの香りでもすればヒントになりそうだけど、残念ながらそういう香りはやってこない。
 
 で、口に含んでみると……タンニンふさふさで、でもそれがきついと感じさせるものではなく円やかそのもの。でもって、とにかく軽い!ライトな呑み心地で酸がバッチリきいている。とても軽くてスイスイと呑めてしまうような。うん、これはヘビー系じゃなくてライト系でしょう、このタンニンの感じは、きっと若い一級を強引に開けたからへそを曲げているに違いない……と思ってみたけれども!
 
 ブッブー!ボトルを見せて貰うとメオ・カミュゼ。えっ?こんなに軽いの?嫁さんに言わせると「バニラの香りがした」とのことで。うーん、わかりませんでした。ラベルを知っても、やっぱりライトな呑み心地で、コクはあるけれども果実味のさっぱりとした、清々しい呑み心地と感じる。1.アマローネはともかく、2.3.どちらでも早呑み御免な感じで、もっとカチコチかと思いきや、予想以上に呑みやすくなっていてびっくりだ。
 
 二杯目になると、タンニンが効いてきたのかワインはコクの強くて大柄な呑み心地に変化してきた。さっぱりとした果実味があるのに、そこにタンニン系っぽい墨っぽさみたいなものがずーっと付随していて粉っぽいというか。ここまで来るとヴォルネよりはニュイサンジョルジュっぽい感じ。でも一杯じゃわかんなかったなぁ、わからないもんなんだなぁ。こんなに対照的な畑でさえこれなんだから、まだまだ。また機会をみてリトライしたいところ。
 
  ※二日目に残りを呑んでみた。タンニンがふさふさして飲み応えのある、ブルゴーニュにしちゃ紳士的な面持ちながら、その下からやってくる果実味の新鮮さと心地よさはどうにも最高。メオ・カミュゼのワインとしてはさっぱりしていると感じられるけれども、だからといっていけないわけもなく。