北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1213】Querciabella Mongrana 2009

 
モングラーマ マレンマ
 
 色は意外とオレンジ色がかっていてちょっと煉瓦っぽい感じがする。透明感はそれなり保たれている。香りは、そんなにイタリア系・サンジョベーゼ系にありそうな軟膏臭がしなくて、ちょっとくぐもった出だし。フルーティーなのか、そうでないのか。
 
 で、口に入れてみると、意外とカベルネかメルローか、そういう方向の落ち着いた呑み心地。後味の段になると酸味がワーッと来て、それがなんだか開放感があって紳士的ではないんだけど、少し埃っぽい風味と落ち着いた舌触りがする。甘みは控えめではなく、フレッシュな果実味はファンタグレープを強く連想させる。前半はボルドー系、後半はファンタグレープ(の炭酸抜き)。
 
 フレッシュな果実味も相まって呑みやすいかと思いきや、なんとなく沈鬱でコーヒーじみた呑み心地になることもあり、男性的かつ鎮静的な方向に変わってきた。フレッシュな果実味はいまだ保たれているけれども、あまり浮ついた雰囲気ではなくなってきた。
 
 ※翌日。やっぱり濃い。バイオレットな風味が優勢。果実味は健在ながら、呑み心地は前日よりも落ち着いている。